2008年07月29日
語り部ねっと飛騨っ子「子どもたちが語る平和」

昨日は高山市文化会館にて公開練習日。
午後6時半、子どもたちが集まって来ました。
8月6日の本番も迫ってきたので、マスコミ関係の方も4~5人。
カメラのフラッシュの前でみんないつもと違う緊張の面持ち。「外郎売り」の活舌のあと、いつもの様にひとりずつ読んでもらいました。

今日はその中から、斐太高校1年生のT君の朗読する「10日間の陣中日記」を紹介します。
この日記の作者は、岐阜県東白川村出身の陸軍上等兵、故今井龍一氏です。
日記は、作者の妹美代さん(一宮市在住)の知人N氏から「私のふるさと文庫」に寄せられました。
今井龍一さんは昭和10年、徴兵で岐阜第68連隊に入隊しました。
頭も体格も性格も良い申し分のない好青年でした。
昭和12年、上海事変が勃発しました。
名古屋と岐阜の部隊を中心に「上海派遣軍」が編成され、部隊は名古屋港から軍艦で上海に急行します。
普通、軍隊が移動する時は輸送船を使うのですが、それだけ上海の事態が切迫していたのです。
8月20日のことです。そして中国軍の弾丸がピュンピユン飛び交うなか敵前上陸。
上海の町は戦場と化しました。
そこで龍一さんは死に物狂いで戦い、10日目に敵弾に当たり戦死したのです。
その10日間、龍一さんは日記を付けていました。
今、その日記帳の写しが手元にあります。激しい戦闘の様子、戦友の死、始めての殺人、
そんな中でふるさとを想い、友をいたわり、妹を気遣い、母に想いを馳せる。
戦場はどんな優しい人間でも、人を狂気にしてしまうものだと、龍一さんは自らの死をもって教えてくれました。
この作品1つとっても、戦争は絶対してはいけない!と教えられます。龍一さんの強いメッセージです。
この作品を、T君が力強く、感情を込めて読みます。どうぞ当日お聴きください。
Posted by 語り部ねっと飛騨 at 12:01│Comments(0)│TrackBack(0)



